◆この本を読んだ理由:
「抜く」技術とは?と興味をひかれて
また、著者のプロフィールを読んで、何か新鮮な視点を得られるのではと期待して
◆概要:
NPO法人OPOTEC(海洋温度差発電推進機構)理事長の著者、上原晴男氏。
「力を抜く」仕組みがないものはもろい。本当に強いものは柔軟で余裕(あそび)がある。
仕事だけではなく、生き方にもこの「抜く」という技術が大切だということを具体的な事例を紹介しながら解説されている。
◆学んだこと:
・効率100%の仕組みはありえない(P15)
著者の専門である熱力学の分野では、「熱から有効な仕事を取り出すためには、ムダがなくてはならない」という大原則がある。
「カルノーの定理」と呼ばれるもので、簡単にいうと、「熱源から仕事を取り出すためには、外部に一部の熱を放出しなければならない」とされる定理。
つまり、熱効率100%の仕組みはありえない。これは様々な分野に適用できる。
→ 利益を上げようと思ったら経費を使わなくてはならない
→ お金を使わない人はお金を稼げない
・「省略の美」こそ最高の美(P21)
すぐれたい浮世絵師は「一色抜く」ことをしたそう。この色を最後に加えれば作品が完璧になるというときに、あえてその一色を加えない。すると、作品がかえって引き立つ。
間や空間、静けさや淡いものに美しさや洗練を感じる日本人の美意識のなせる業で、私たちはもともと押すよりも引く、加えるよりも抜くことを美しいと感じる美学をもっている。
絵でも何でも、人間はほうっておくと「やりすぎてしまう」。いかに省くか、力みを捨てるかも大切。
ただ抜けばいいということではなく、押すと引く、加えると抜くの2つのバランスが大切で、両方の力をうまくかみ合わせたときに最大の力が発揮できる。
◆読後のAction:
余裕(あそび)を軽視しがちなので、うまくバランスがとれるようにしたい。
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